理学療法士の人たちへセミナーは受ける必要はない
今回は理学療法士向けの記事になります.
僕は理学療法士になり何度もセミナーにいきました.そこで僕は理学療法士のセミナーって別にいく必要ないと感じました.
その理由も含めて書いていきます.
セミナーは自己満足
ほとんどのセミナーを受けている人は自己満足だと思います.
『休日に勉強している俺っていけてる.』
『これだけお金を払っているからできるようになる』
それにセミナーも集客のために必死なのはわかりますが,
『明日から実戦に使える方法』とか『すぐに結果が出る触り方』などを書かれていますが,そんなモノが受けに来る人の役に立つわけがないです.
そもそも,そのセミナーを行っている人は死ぬ気で勉強をして,その領域にたどり着いているはずです.その思考方法や触診技術・治療スキルを即時的に獲得できるわけがありません.実際にセミナーを受けて,患者さんに本当に還元している人は1〜2割くらいしかいないでしょう.
セミナーを受ける際に一番重要なことは,即時的に治す方法や治療スキルよりもその人が治療を行うにあたってどのような思考方法をしているかを知ることです.
僕が受けた中で思ったこととしては,有名な人が行っているセミナーはほとんどがその人の書いた書籍の中に書かれています.もっと言うならば,有名な先生のセミナーは教科書を売るためのおまけのような感じもあります.
新しい知識や思考法を知りたい場合には,セミナーに行くより教材を読む方が費用対効果もいいと思います.
教材で元を取る
先ほども書きましたが,僕は教材を読むことでほとんどの知識は身につくと思っています.ここで重要なのはただ読むだけでは意味がありません.実際の患者さんであった問題点を小さいノートに書き記して,家に帰ってその問題を解決するための方法を書籍を通して学ぶことです.これが理学療法士におけるPDCAサイクルだと思います.
しかも,セミナーを受けたとしても,教材に書いてある内容のほんの一部しか説明を受けることがありません.より本質を知るためには結局教材を読まなくてはいけないのです.
むしろ教材を買って,読んでみてそれでもわからない点をセミナーにて解決すると言うセミナーの使い方の方がより有効的だと思います.
セミナーを受けると言う行動は非常に費用対効果が悪いモノだと思います.有名な先生だと¥5000〜10000くらいします.それに加えて,交通費・昼食代などを考慮すると,医学書でも2冊くらいは買うことができます.しかも移動時間などもかかることを考えると非常に割りの合わない行動です.
このようなことを考えると一つのセミナーを受けるくらいならば,教材を買って5周くらい読んだ方が勉強にはなります.
自分で考える力を身につける方法
理学療法士においてもっとも重要なスキルは治療スキルではなく,論理的思考能力だと思います.様々な知識や評価を掛け合わせて,的確な治療を提供することです.その治療の内容はストレッチでも筋トレでもなんでもいいと思います.一番重要なのは,その治療がその人の状態に一番的確であるかだけです.
この情報を統合するスキルとして必須となる知識は,解剖学・生理学・運動学この3つのみだと思います.
行った方がいいセミナー
ここまでセミナーに対して批判的になっていますが,行った方がいいセミナーもあります.それは,,
・評価系
・触診系
・自分のモチベーションが上がるモノ
先ほどの項目でも書きましたが,評価のためのものは行った方がいいと思います.あとは触診系も行けるならば行った方がいいです.触診は独学で学ぶのは限界があります.(正解不正解が分からないと言う点において)
中にはセミナーに行くことで自分のモチベーションを維持できる人もいると思います.その場合はセミナーは受けた方がいいと思います.しかし,モチベーションを保つためにしては,お金がかかりすぎる気もしますが..
まとめ
理学療法士においては生涯学習は欠かせないモノであると思いますが,僕個人の意見としては,セミナーよりも読書にお金と時間をかけた方が費用対効果は良いと思っています.