これから理学療法士はどうなるか?
これからの理学療法士の未来についてです.
端的に言いますと
理学療法士の未来は非常に暗いです.
これを言ってしまうと多くの理学療法士の方に反感を買うかもしれませんが,今回は,はっきりとお伝えさせて頂きます.
何故理学療法士の未来は暗いのか?
大きく分けて3つあります.
1,理学療法士の人員が増えすぎている
2,診療報酬の減少
3,超高齢化社会の到来
それぞれについて解説をしていきます.
1,理学療法士の人員が増えすぎている
理学療法士は年間1万人以上が合格しています.
つまり,年間1万人の人が理学療法士になっているということです.
さらに理学療法士が日本に設立して50年ほどです.
現在理学療法士で,有名になっている人達はほぼ設立当初の人達もしくは,人材が今よりも枯渇している時代の人たちだったのです.
(決して,先人の方達を否定している訳ではありません.理学療法士の歴史を作り,今の地位を確立してくださっており,非常に感謝しております)
仮に第一回の国家資格の合格者が1万いたとして,当時は1万人に1人の存在でした.
しかし50年たった今では50万人に1人の存在にならないといけないのです.
1万人に1人の存在になることも相当大変でしょうが,50万人に1人の存在になることはより難しいのは簡単に分かりますよね?
今は人材が増え時代が変わりつつあるのです.
そんな中で,今までのやり方をなぞっているのでは,その地位につくことは非常に難しいでしょう.
極端な人材の増加に伴い希少価値が低下しています.
今後も増加していくことが予想されるために,理学療法士の未来は暗くなるでしょう.
2,診療報酬の減少
続いては診療報酬の減少について
理学療法士の給料は診療報酬というものにより左右されます.
診療報酬については割愛させて頂きますが,完結に説明をすると理学療法を行うことで,発生する決まった金額のことです.
今,日本は超高齢化社会と空前の病院設立ブームが来ています.
それに伴い,国の社会保障費(保険にかかる費用(他にもありますが))は国家予算の1/3にまでのぼっています.
そのため,国は躍起になって診療報酬を下げようとしております.
さらにここで問題になるのは,診療報酬を決めるのは国会議員なのですが,この国会議員の中に理学療法士がいないのです.
ですから,診療報酬を下げるとなったときに理学療法の診療報酬を真っ先に下げようとするのです.
しかし,これには理学療法の方にも問題があります.
多くの理学療法士の方が一生懸命になり,研究をしてくださっていますが,理学療法が100%効果があるという証拠を確立できていないのです.
これには,色々な問題があります.というのも,患者さんがよくなるのには色々な原因が入り混じっているからです.
それに理学療法が一番効果があるということを証明できていないのもあります.
色々な問題が入り混じってはいますが,診療報酬の減少に伴い理学療法士の未来は暗いことも予測されます.
3,超高齢化社会の到来
最後に超高齢化社会の到来についてです.
中には何を言っているんだ?高齢者が増えれば,仕事が増えるのじゃないかと思う方も多いと思います.
しかし,高齢者が増えると保険料(社会保障費)の増大が進んでいきます.
先ほども述べた様にこの状態では国民皆保険を維持することは非常に困難になります.
そうなると理学療法士の診療報酬が下がるだけだとまだいいですが,これからは医療における全ての診療報酬が下げられてしまうことで,病院が潰れてしまう事態が生じることが考えられます.
つまり,我々理学療法士が働く場所すらなくなってしまう可能性があるのです.
超高齢化社会は理学療法士にとってはチャンスの様に思えますが,実はチャンスではなくピンチなのです.
こう言った理由から理学療法士の未来は暗いのではないでしょうか?
ここまで,理学療法士の未来は暗いことを書きましたが,実際には強い熱意・意志を持って自分の作りたい未来をイメージすることで払拭することは可能と思っています.
最後になりましたが,僕自身は理学療法士になって後悔はほとんどありません.
何故ならば,理学療法士として培った知識は今後必ず活かせると思っています.
さらに理学療法士を経た経験は今後活かせると思っているからです.
そして,理学療法士は人のためになり,感謝してもらえるやりがいのある仕事だからです.
今回は理学療法士のこれからについて推測してみました.
あくまで推測ですし,未来はどうなっているか分かりません.
自分の作りたい世界を自分で作っていきましょう.
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました.