長野県のボランティアに行ってきた!!
今回は今までと打って変わってボランティアについて書かせていただきます.
12月1日に先日の台風19号で被災された長野県にボランティアに行ってきました.
その時に感じたこと3点についてです.
-
メディアでは報道しないこと
-
ボランティアの実態について
-
これからのボランティアについて
それぞれ書かせていただきます.
1,メディアでは報道しないこと
台風19号が来た時や直後は,被災地についてメディアも放送しておりました.
ですが,今ではめっきり見なくなってしまいました.
被災当初の写真はこんな感じでした
現状(12月1日)では水はなく,住宅の改修や農地の整地をメインにされていました.
ボランティアに行って感じたこととしては,現地の人はまだ,生活もままならず,仕事もできていない状態で自宅もほぼ住める状態ではなかったのです.
しかし,メディアは被災直後しか報道をしていませんでした.
僕個人としては,メディアには芸能人の不倫とか薬物とかを報道するくらいなら,現地の報道をしている方がいいのではないでしょうか?
毎日する必要はないですが,生活に困っている人たちがまだいると言うことを多くの人に知ってもらい,『自分事』にしてほしいです.
更に現地の人たちの話によると,住宅は住める状態ではなく,業者を呼ぶこともできず,自分達で修繕している状態でした.
今はアパートを借りたり,親戚の家に引っ越ししたりして生活をしているそうです.
更に今回訪れた長野県は信州リンゴ発祥の地だそうで,多くのリンゴ農家の方がおられました.
その方達は少なからず,保険に入ったりしているので,現状の生活はできているそうですが,リンゴの木が傷んでおり今後廃業するかもしれないとまで言われおりました.
その方達は今後新しい仕事を探さなくてはいけないとまで言われていました.
そう言った現状までぜひメディアには報道してほしいなと思いました.
2,ボランティアの実態について
僕が感じたボランティアの実態についてです.
これはかなり辛口で書かせていただきますので,批判もあると思いますが,実際にいった身分で感じたことです.
まずボランティアに行っている人たちについて,
ほとんどの人たちが,休みの日に来られておりました.
本当に素晴らしいことだと思いますが,ちらほら聞こえてきた声が
「休みの日に人助けをすると気持ちがいい」
「休みの日にいいことしたわ」
でした.
いや,それは完全に自己満足でしょ
しかもなんでちょっと上からの発言?
確かにボランティアに行くことは素晴らしいことではありますが,行っている人がこんな気持ちで行くくらいなら,もっと日頃から仕事頑張って周りの人に還元しろよと思いました.
ボランティアに行く人たちがどう思うかは勝手かもしれませんが,この発言を聞いた僕はすごく変な気分になりました.
せっかくいいことをしているのに,そう言ったことを自分で声に出さないと納得できないのかと虚しくもなりました.
続いてはボランティアを受け入れる側について.
ボランティアに参加した身分で思ったことは,ボランティアを受け入れる体制が全く整っていない.
人手を求めている人がボランティアセンターに申請をして,自宅や周囲のことをボランティアスタッフが手伝うと言った感じでした.
そのためボランティアスタッフは現地の人が何に困っていて,何を手伝えばいいかほとんどわからない状態なのです.
しかしボランティアを求めている人たち(全員ではないと思いますが)がボランティアスタッフに気を使って指示を出せないのです.
なので,ボランティアスタッフも何をどこまで・いつまですればいいのか分からないまま同じ作業を繰り返していくのです.
つまりボランティアを求めている人たちが自分達が本当に何に困っていて,何を手伝って貰えばいいのかが分かっていない人が多いのです.
そうなるとボランティアの人は同じ作業を繰り返し,ただ時間を搾取されただけになるのです.
ここまで書くと「被災した人たちにそこまで求める必要はないだろ」と言った声が上がるかもしれません.
しかし,ボランティアスタッフも少なからず,自分達の時間を削って行っているわけです.
更にはある程度ボランティアを行う時間には制限があります.
その中で出来る限りのことをして,少しでも現地の人たちの力になりたいと思っているのです.
被災直後であれば,混乱した状態でその気持ちも分かりますが,僕が行ったタイミングは1ヶ月以上経っており,現場も少し落ち着いている状態でした.
そこでボランティアを求めるなら,ボランティアセンターが間に入って被災者の現状や問題を把握して,ボランティアスタッフに伝えた方が確実にスムーズだと思いました.
かなり辛口で書きましたが,ボランティアの現状は求めている方(被災者)と提供している方(ボランティアセンター)と協力している方(ボランティアスタッフ)が上手く機能していない状態だったと感じました.
3,これからのボランティアについて
先ほどは辛口で書きましたが,被災地にボランティアに行くことは,本当に現地の人たちに求められていることもあり必要なのだと思いました.
特に被災直後であれば,人手が足りていないのでボランティアは必須だと思いました.
しかし,ある程度時期が経った時には,現地の人たちは人手に困っていると言うよりも,仕事をまともにできていない状態で,住宅改修を業者に頼む費用もなく,自分が住む家がないので自分で改修したり,近隣の人たちに頼むしかない状態でした.
そのため時間がかかり仕事も生活も中途半端な悪循環に陥っていました.
そのことを踏まえるとボランティアスタッフに補助金・助成金や移動費などを出すのであれば,
その助成金を現地の人たちに分ければいいと思いました.
そして,ボランティアに行く人達は実際に行くことも重要ですが,募金を集めて被災地に届ける.
そのお金で現地の人達は業者に依頼することの方が早いのではないかと思いました.
更に何故かボランティアの現場は写真や動画の撮影は禁止でした.
被災した方の気持ちを考慮して禁止にしていると言うのがボランティアセンターの言い分でしたが,
僕個人としては,現場はまだ復興していない状態であるのにも関わらず,メディアは報道していない
であるならば,ボランティアに行った人達が写真をSNSに上げて,現地の状態を伝えることも必要なのではないでしょうか?
今やSNSの影響力はTVを上回っているのですごく影響はあると思います.
ですので,いろいろな体制を整える必要があるのではないかと感じました.
以上参加した身分で感じたことを書かせていただきました.
色々と書かせていただきましたが,現地の人達はまだまだ困っている状態でした.
やらぬ善よりやる偽善
という言葉がある通り,僕はボランティアには参加した方がいいとは思いましたが,
もう少し体制をしっかりと整え,ボランティアに参加しているスタッフを無駄にしないことが必要だと思いました.
今回は僕がボランティアに参加して感じたことを書かせていただきました.
僕の勝手に思ったことなので,皆さんが色々と思うことをコメントしていただき,僕にいろいろな視点を教えていただければ幸いです.
今回も最後までお読みいただきありがとうございました.