based of physical therapist

10年目の理学療法士による考えや日頃の気づきなど

論理的思考の身につけ方(理学療法士ver)

 

今回は論理的思考の身につけ方について書かせていただきます.

 

 

そもそも何故論理的思考が重要なのでしょうか?

 

 

理学療法士においては,的確な治療を行うため

 

 

論理的思考の過程を表しているのが,統合と解釈の部分です.

 

 

日常生活においては周囲の協力が必要な時に自分の意見に賛同してもらうためです.

 

 

中途半端な説明では自分の意見は通りません.

 

 

人生を優位に進めていくためには,人の協力や理解が必要です.

 

 

さて,今回は理学療法士における論理的思考の身につけ方です.

 

 

また,この記事では少し専門用語が出てくることもあると思いますが,ご了承ください

 

 

今回の内容は,実習生で統合と解釈に悩まれている方にも参考になると思います.

 

 

是非最後まで読み進めてください.

 

 

 

例えば,身体のどこかしらに痛みを訴えている人がいるとしましょう.

 

 

 

その時,皆さんはどの様に考えますか?

 

 

 

僕は痛みが出ている原因の予測を立てます.

 

 

関節性の疼痛か

筋性の疼痛か

神経由来の疼痛か

 

 

そして,必要な評価を行なっていきます.

 

 

触診

ROM

筋力テスト

整形外科的テスト

 

 

を行います.

 

 

その評価を踏まえて何故ここに痛みが出たのかを考えます.

 

 

重要なのでもう一度言います.

 

 

何故そこに痛みが出たのかを考えることです

 

 

僕は痛みが出た原因に対して5回以上の何故を繰り返します.

 

 

だいたい5回くらい何故を行えば,考えが一周して元に戻ってしまいますが,,

(もっと深く考えることができる人は確信まで行くこともあるとは思います)

 

 

この様にすることで,痛みが出た問題の本質にたどり着くことができます.

 

 

 

おそらく一度何故と自分に問うことで,原因が3つくらい出てくると思います.

 

 

その3つの原因全てに対して評価を行い

 

 

更にその問題に対して何故と問いかけることで問題を絞ることができ

 

 

それを繰り返していくことで,本当の問題点に辿り着けることができると思います.

 

 

 

例えば

膝関節が曲がりにくい場合の原因として

 

膝蓋大腿関節

大腿脛骨関節の屈曲伸展

大腿脛骨関節の内外旋

 

3つが上がったとしましょう.

 

 

それぞれに対して様々な評価を行えばいいのです.

 

 

その原因が,膝蓋大腿関節だったとしましょう.

 

 

では,膝蓋大腿関節が制限になった原因を考えます

 

そこで下記が問題点として上がったとします

 

膝蓋上嚢の滑走性低下

膝蓋腱の柔軟性低下

膝蓋下脂肪帯の動きの低下

 

これに対してもそれぞれ評価を行います.

 

 

こう言ったことを繰り返していくのです.

 

 

何故

 ↓

評価

 ↓

絞り込み

 ↓

絞り込んだ結果の症状に対して何故

 

 

と言った手順でいけば,5回くらい繰り返すことで,本質の原因にたどり着くことができると思います.

 

 

 

正直慣れるまではかなりの時間がかかります.

 

 

更に解剖学・運動学・生理学と言った基礎的な知識をフルに活用して,うまく組み立てる必要があります.

 

 

当然ですが,基礎的な知識がないと理学療法における論理的な思考法は難しいと思っていただければいいと思います.

 

 

しかし,理学療法における論理的思考を身につけることができれば,ほとんどの患者さんに対して無双になることは間違い無いので,是非勉強して日常で考えて実行してみてください.

 

 

以上,今回は理学療法における論理的思考の身につけ方でした.

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました.