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10年目の理学療法士による考えや日頃の気づきなど

【ベーシックインカムについて考える】年金や生活保護なんて必要がなくなる世界

 

今回はベーシックインカムについて考えていきたいと思います.

そもそも皆さんはベーシックインカムとは何か知っていますか?

ベーシックインカムの説明からメリット・デメリットについて書いていきます.

 

 ベーシックインカムとは

basic income(BI)

Wikipediaでは下記のように書かれています

 

最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するという政策。基礎所得保障、基本所得保障、最低生活保障、国民配当とも、また頭文字をとってBI、UBIともいう。世界中で限定的なパイロットプログラムも始まっている。

 

簡単にいうと,生活にかかる最低限の費用を政府が負担しましょうということです.

何故この制度が上がっているかというと,国民の最低限の生活の保証のためです.

 

 BIが話題に上がってきた起源としては,貧富の差の軽減や貧困層の救出などだと思います.このBI制度が可能になりつつある理由は,衣食住にかかる生活コストが大幅に軽減していることが背景にあります.様々なものが機械化され,住むところも簡単に確保できるようになりました.最低限の生活を多くの人に送ってもらうことを保証することもこのBIの狙いでもあるのです.

 

 BIが始まると全国民にお金が支払われます.ここだけを聞くと早くこの制度を取り入れてほしいと思いますよね.ここからはこの制度を取り入れることによるメリット・デメリットを見ていきましょう.

 

 

ベーシックインカムのメリット

お金が支給される

 シンプルな話で,お金が支給されるので生活の足しになります.今の給料に加えてお金が入ってくるということです.信じられないですが,生活が圧倒的に楽になります.極端な話でいうと生活のために仕事をしなくて済むのです.

 BIが導入されるということは,お金というものがそれほど重要になくなってきているということでもあるのです.

好きなことに取り組むことができる

 先ほどのメリットにも上がっていましたが,生活のために仕事をしなくて良くなります.BIが始まれば好きなことだけに夢中になれるのです.また,嫌だと思えば仕事をやめてしまってもいいということです.この制度すごいですよね.嫌な仕事はやめることができるので,仕事場もやめられないような環境作りに取り組む必要があるのです.

 メリットの好循環です.

お金が貰える→嫌な仕事をしなくて済む+嫌な職場の環境が変わる

ここだけ考えても非常にメリットは大きいと思います.

 しかし,コレだけではありません.起業も今より簡単になります.起業をするにあたって,失敗して生活がままならくなればどうしようという心配もなくなります.そのため,多くの人が好きなことに挑戦して,会社を起こすことができます.

 多くの人が会社を起こすということは,様々なイノベーションが起きやすくなる可能性も秘めています.

 

ベーシックインカムのデメリット

 

メリットばかりでなくデメリットもあります.

全員に均一に配布すること

 貧困層を救出するための取り組みですが,富裕層の人たちにも配布することになります.このことから貧富の差がより開いてしまう可能性もあります.しかし,自分たちも受け取ることもできるので割り切って考えるしかありません.

 

年金や生活保護制度がなくなること

 こちらの方が大きな問題になるかもしれません.これまで支払って貯めていた年金が返金されなくなることです.それだけでなく,生活保護制度も無くなってしまいます.本当に支援の必要な人たちだけでなく,全員に配ってしまうためですね.

 今この制度の恩恵を受けている人たちにとってはあまりメリットがありません.しかし,この制度を受けていない人にとっては問題になりません.来年から年金を受け取れる人にとっては,今まで支払ってきた年金の掛け金が関係なくなるわけですから許せないかもしれません.

 

 

 僕個人としては,このデメリットを踏まえてもBI制度には大きなメリットがあると思います.

世界の一部の国の地域で試験的に行われた結果では,月7万円の給付により幸福度が向上したことが報告されていました.

 当たり前の結果ではあると思いますが,長期的に全住民対象に行われた実験結果というものは存在していません.これは国家の財政をもとに行うことを考えるとなかなかできないですよね.

 そのうち世界の大富豪とかが私財をはたいて実験しそうですが,倫理・道徳な問題と言って止めることも考えられます.

 

 

どちらにせよ,BIまでは行かないまでも同様の制度は出てくると思います.その時に今ある制度とどのように折り合いをつけるかが問題にはなると思いますが,そこは国のお偉いさんに任せておけばいいと思います.

 

以上個人としてのベーシックインカムに対する考えでした.

65歳以上を高齢者とするのは限界

 

高齢者の定義って考えたことありますか?

 

 

多くの方が65歳と言われると思います。

 

 

しかし、高齢者が65歳と言う定義を見直す時代になっています。

 

 

そもそもなぜ65歳以上が高齢者となったのか?から考えていきましょう。

 

 

 

 

65歳以上が高齢者になった理由

 

 

これは1961年の年金制度が成り立ちと言われています。

 

 

当時平均寿命は65歳前後だったと言われています。

 

 

年金制度はその当時たまたま長く生き残った人たちを助けるために立ち上げられた制度です。

 

 

そして、定年退職も当時は60〜65歳でした。

 

 

ですので、現在のように年金が問題になることはありませんでした。

 

 

しかし、現在は平均寿命は80歳を超えています。

 

 

このように考えると65歳以降が高齢者と考えるのは限界があります。

 

 

正直80歳以上を高齢者と設定してもおかしくは無いと思います。

 

 

さらに今後、医療が進むことでさらに寿命が伸びることが考えられます。

 

 

今まさに日本では高齢者の定義を見直すタイミングに来ていると思います。

 

 

 

過去の65歳と現在の65歳

 

 

先ほどの平均寿命を含めても、10年前の65歳と現在の65歳とでは、身体的な健康度合いも大きく異なっているそうです。

 

 

現在の65歳は過去の65歳と比較しても10歳若いと調査の結果出ています。

 

 

周りを見てもそう思いませんか?

 

 

65歳の人を側から見ても絶対に年齢を当てれないです。

 

 

それは現在の65歳が元気だからです。

 

 

ですが、1961年当時のままで65歳で高齢者・定年退職と言うことには限界を感じますよね。

 

 

しかも、労働生産年齢の人たちが減り、1人の高齢者を勤労者2人で支えていく時代なんて馬鹿げています。

 

 

自分達の将来も分からないのに、子供を産むだとか子供の将来を考えるには至りませんよね。

 

 

つまり、現在の少子高齢化もなるべくしてなっているのです。

 

 

 

現状から打破する方法

 

高齢者の定義・定年退職を70〜80歳まで引き伸ばす。

  引き伸ばすことで労働生産人口を増やす

  年金に対する問題を軽減する

 

年金の受給年齢を遅らせる

  可能な限り自分で稼ぐことをする

 

 

この高齢者の定義の見直しや年金制度の見直しを行うことで

 

 

少子高齢化の問題すらも解決できるのです.

 

 

以上,今回は高齢者の定義を見直すことについてでした.

病院で話が噛み合わない理由

 

皆さんは病院に行った際に,医療者と話が噛み合わない時はありませんか?

 

 

それには様々な理由があります.

 

 

認識している症状が違う

 

 

自分の症状は自分が一番知っていると思いがちですが,

 

 

実際には自分が思っている症状と異なっていることが多いです.

 

 

自分では,痛みの場所はしっかりと把握しているつもりでも,実際に聞かれると明確に答えられない.

 

 

痛みと痺れの違いがよく分からない状態

 

 

自分では,肩と思っていたが病院で「そこは首だよ」と言われる

 

 

医師と自分で認識の違いがある

 

 

など認識が違う理由はたくさんあります.

 

 

後述するネットによる情報の蔓延が関連しています.

 

 

 

ネットによる情報の蔓延

 

 

昨今ではネットが蔓延しており,自分の症状が気になったら簡単にネットで調べることができます.

 

 

その結果,自分の症状を勘違いしてしまいます.

 

 

ネットに書かれている状態を自分の状態と照らし合わせて,その症状があたかもあるように感じてしまいます.

 

 

また基本的にネットに乗っている症状は誇張されています.

 

 

その情報を信じてしまうと悪い情報ばかりを鵜呑みにしてしまいます.

 

 

例えば,『腰をそらすと痛い』この症状はネットでは脊柱管狭窄症と書かれていた.

 

 

この症状は脊柱管狭窄症だと信じてしまうのです.

 

 

本当は背中の筋肉が少し硬いだけかもしれません.

 

 

このようにネットの情報はあまり信用しない方がいいです.

 

 

信用しない方がいいと言うよりか,ネットにその記事を書いている人はおそらく,様々な情報を統合した結果を書いていると思っています.

 

 

その人がたまたま表現した一部を全体と思い込んでしまうことはあまり良くないです.

 

 

一番いい方法としては,ある程度ネットで調べて知識をつけておく.

 

 

病院に行った時に診察で言われたことを信じる.

 

 

自分の持っている知識と病院で言われたことを掛け合わせて理解する.

 

 

ある程度知識をつけておいて,医療者の言った内容を理解する.

 

 

これがベストだと思います.

 

 

自分のネットで調べた知識のみを信じてしまうと,病院に行った際に話が噛み合わなくなる可能性が非常に高いです.

 

 

何故なら,やはり医療従事者の方が皆さんよりも多くの知識の中から,診断や治療を行うからです.

 

 

続いては,この知識の差についてです.

 

 

医療者との知識の差

 

 

医療者と患者の間にはとてつもなく大きな知識の差があります.

 

 

当然です.

 

 

医療者は医療における専門的な勉強を4年以上行った上に,現場でも常に知識をアップデートしながら働いています.

 

 

その医療者とネットでパッと調べた知識では,話が噛み合うはずがありません.

 

 

また,患者の思う腰と医師の考えている腰には大きな差があることも研究で明らかにされているそうです.

 

 

専門的な言葉で言うと

 

 

解剖学的関節と一般認識されている関節には大きな違いがあるのです.

 

 

これらの理由から,病院で話が噛み合わないことが起きると思います.

 

 

医療者も患者が分かるように言葉を選び,しっかりと伝えるように取り組む義務があります.

 

 

それだけでなく,病院に行く人も医療者の言っていることを受け止め,理解するように努力する必要があります.

 

 

病名や症状は簡単にネットで調べることが可能な時代になりました.

 

 

しかし,今ではそれは正確なものではないのが事実です.

 

 

自分の考えを押すだけでなく,相手の意見も受け入れるように心がけていきましょう.

 

 

 

 

会社のために働くな!!

 

皆さん仕事は何のためにしていますか?

 

 

仕事することが当たり前になっていますが,何のために仕事をするのでしょうか?

 

 

今回は仕事についてや,会社の在り方についてです.

 

 

 

過去に色々な人に何のために働くのかと聞いてみました.

 

 

大半の人の答えは『生活のため』でした.

 

 

個人の価値観もあると思いますが,その考えでは,仕事はしんどいものになってしまいます.

 

 

その点も説明していきます.

 

 

仕事の起源

 

 

もともと仕事いうのは,「狩猟採集・農耕牧畜」などでした.

 

 

この時代では食べるために働いていたのです.

 

 

つまりは生活のためになります.

 

 

狩猟採集の時代に仕事が生活のためになるのは理解できます.

 

 

更に当時は現代と異なり,仕事の時間が終われば余暇活動の時間が多々あったそうです.

 

 

現代においては,衣・食・住に対してお金をかかることはほとんどないと思います.

 

 

それは生活にかかるコストが当時と比較して圧倒的に掛からなくなったためです.

 

 

働くと言う言葉は『傍を楽にさせる』と言う言葉の起源からもきているそうです.

 

 

つまり,仕事は誰かのために行うことが起源になっているとも考えられます.

 

 

 

仕事の変貌

 

先ほども書きましたが,仕事すなわち働くと言うことは

 

 

誰かのためになることが仕事なのです.

 

 

じゃあYouTuberとかはどうなのかと言うと

 

 

個人的には,YouTuberも誰かのためになっていると思います.

 

 

何の後ろ盾もない個人が,自分にはできないことを表現してくれる.

 

 

そして,それをみた人たちが楽しむことができると言う意味では,人のためになっていると思います.

 

 

仕事のあり方というのは常に変化していると思います.

 

 

生活のため

会社や国のため

自身の表現のため←今ここ

 

 

現在の仕事の定義は,傍を楽にさせるためというよりも自己表現のためだと思います.

 

 

インターネットの登場で,自分のできることやしたいことして世界中の共感してくれる人と繋がることが可能になった時代です.

 

 

自分にはこれができるということに取り組み,それをSNSやインターネットを通してアピールすることが仕事になると思います.

 

 

会社の立ち位置

 

 

仕事の変貌に伴い,会社の立ち位置や在り方に際しても変化が起きてきています.

 

 

 

これまで会社というものは働くためには必須で,会社に属していないと信用のない人間となっていました.

 

 

更には,戦後の復興のために,会社のために働くこと,それがひいては自分のためになる時代ではありました.

 

 

しかし,バブル崩壊後には会社自体が信用を失いつつあり,個人がどのような人間であるのかを表明できるかどうかが重要になってきつつあります.

 

 

ホモ・サピエンスと言う書籍にも書いてあったのですが,

 

会社は人間の作り上げた虚像である.

 

と言う言葉がありました.

 

 

 

 

会社のために働くと言うことは実態のないものに対して働くと言うことになります.

 

 

この言葉や時代の流れから,会社の定義も変わりつつあると思っています.

 

 

会社は自分の表現の場のために使うこと.

 

 

会社の理念に共感して,理想の世界を作ることに取り組む

 

 

会社の肩書を活用して,その中で自分がしたいことのために会社を使うと言うことです.

 

 

 

会社を自己表現のための保険に使うイメージですね.

 

 

今はある程度の職では人が足りていません.

 

 

更には,副業を許可しているところが多いです.

 

 

この時代の流れを活用して,自分のしたいことや好きなことをやっていきましょう!!

 

 

最後に仕事は会社のためではなく,自分のためにするように心がけることで,仕事に対するやりがいは大きく変わってくると思います.

 

 

今の介護業界をぶった切る

 

 

介護業界で働いてる方々

 

 

今働いている現場に違和感はありませんか?

 

 

 

今回は僕の思う介護業界の違和感と介護業界の常識について

 

 

 

介護業界新参者の自分がぶった切っていきます!

 

 

 

介護業界の常識

 

  1.  FAXや電話でのやりとり

  2. 請求の確認も用紙

  3. 国からの通達が用紙や手紙

 

これ以外にもたくさんありますが,今思いついているのでもこれくらいです.

 

 

介護保険の利用前に介護認定がありますが,その判定基準が曖昧

 

 

判定員によって左右されることがある.

 

 

この常識があるため,介護業界は非常に遅れをとっていると言わざるを得ません.

 

 

介護業界への違和感

 

それぞれの常識に対する違和感を解説していきます.

 

 

  1,FAXや電話でのやりとり

 

今時ケアマネと事業所スタッフとのやりとりが,FAXや電話というのは恐ろしいことですよね.

 

 

そもそもFAXなんてほとんどオワコンの時代だと思っています.

 

 

FAXを使うくらいならメールの方が素早く送信できます.

 

 

もっというとインク代の経費削減にも繋がります.

 

 

意外とインク代というのは馬鹿にならない額がかかっています.

 

 

更に,やりとりが電話がメインです.

 

 

早急な連絡をする場合には電話の方が良いと思いますが,実際にはメールの方が早いです.

 

 

更に事業所のスタッフもケアマネージャーも外に出ていることがあります.

 

 

電話がつながらない時には,折り返し電話をしなければいけません.

 

 

そうなると圧倒的にメールの方が早く伝わります.

 

 

メールでやりとりをしているところもあるかもしれませんが,僕の知っている範囲では,ほとんどがFAXや電話です.

 

 

 2,請求の確認が用紙

 

先ほどの内容にも重なりますが,請求のやり取りも用紙での確認です.

 

 

実施単位の調整も用紙で行っています.

 

 

これは本当に無駄しかないと思っています.

 

 

一度用紙を印刷する→確認する→用紙に記入→FAXを送る

 

 

無駄な手間が多すぎる.

 

しかもFAXも相手が受け取ってくれる体勢でなかった場合は再度送り直しという意味のわからない状態です.

 

 

今の介護業界は紙媒体が多すぎる.

 


 3,国からの通達が手紙

 

 

ここまでくるともう天晴というしかないですよね.

 

 

国から送られてくる確認書類も紙媒体です.

 

 

このご時世に.

 

 

もはやこうなると介護業界が遅れているのは国のせいというしかないでしょう.

 

 

せめて,メールや厚生労働省のHPからの確認でもいいような気がします.

 

 

しかし,それが中々進まないのが現実です.

 

 

僕は介護業界に来て8ヶ月程度です.

 

 

しかし,遅れていると感じることがたくさん出てきます.

 

 

介護業界の不安

 

これまでの内容を踏まえて,介護業界はこれが常識となり,蔓延しているのが恐ろしくてたまりません.

 

 

上司に推進を提案しても,これが介護業界だから仕方ない.

 

 

ケアマネージャーがそうだから仕方ない.

 

 

もはや利用者の状態報告なんてLINEでもいいんじゃないかと思っています.

 

 

ケアマネージャーは40〜50代の方が多いですが,今時その年代でもスマホくらいは使っているでしょう.

 

 

僕の働く施設を利用している80代の方でもiPhoneを使っている人はいます.

 

 

もはやその人たちの休みの連絡等もLINEでいいのじゃないかと思っています.

 

 

少し話がそれますが,そういった新しい機器の活用やそういった機材での情報収集を行っている人ほど,社会参加や自立度は高いととも言われています.

 

 

介護業界は〇〇だというような

 

 

当たり前を当たり前として受け入れないこと.

 

 

その環境に馴染んだ瞬間に介護業界は終わりだと思っています.

 

 

これからの若い人たちに介護業界にきて欲しいと思っているのであれば,そういった部分をどうにかして変えていくしかないと思っています.

 

 

僕個人の意見としては,介護業界はこの上なく環境から遅れています.

 

 

ダーウィンは長く生きることができるのは『強い種』ではなく『適合できる種』といっていました

 

 

これから介護業界が時代の流れに適合できる種になるように願っています

介護保険のあり方

 

今回は介護保険のあり方についてです.

 

 

この記事は介護事業所で働いている人にぜひご一読いただきたい内容です.

 

 

 

本記事を書くにあたり下記の書籍を参考にしました.

 

 

賛否両論はありますが,介護業界で働く人にはオススメの書籍です.

 

 

 

 

 

この介護保険の理念や介護保険の意義を理解していないと,これからの介護事業所や介護士・ヘルパー・各施設で働くコメディカルには未来がないでしょう.

 

 

今回は介護保険における自立支援に着目して書いていきます.

 

 

介護保険の目的

 

 介護保険法は、加齢に伴って生じる心身の変化による疾病等により介護を要する状態となった者を対象として、その人々が有する能力に応じ、尊厳を保持したその人らしい自立した日常生活を営むことができることを目指しています。この実現のため、必要な保健・医療サービス及び福祉サービスが給付されます。この介護保険制度は、社会保険制度の一つであり、国民の保健医療の向上および福祉の増進を図ることが目的となっています。

 

 「介護が必要になる」のは限られた人だけでなく、誰にでもその可能性があります。
自分らしい生活・自立した生活ができるように、そして利用者が自分に合ったサービスを選択することを基本としています。」

 

 

というように記載されています.

 

 

簡単に説明すると,誰でも介護が必要になるので介護保険でサポートを行いつつ自立した生活ができるようにしましょうということです.

 

 

介護保険は加齢に伴った症状にも使用できることが書かれています.

 

 

目的はだいたいこんな感じです.続いては理念についてです.

 

 

 介護保険の理念

 

1 自己決定の尊重行政や専門職は、高齢者本人の決定を情報提供やサービス給付で支援しますが、決定権はあくまで本人にあるとする考え方です。

 

2 生活の継続今までと同じ生活を継続できるように支援体制をつくることが重要であるとする考え方です。在宅での生活が最も望ましいのですが、施設に入所する場合でも可能な限り家具などの持ち込みを行うことにより、これまでの生活の継続性に留意する必要があります。

 

3 自立支援(残存能力の活用)高齢者の障害や疾病というマイナス面に着目するのではなく、残存能力の活用を支援し、自立した生活が送れるようにする考え方です。

 

4 国民は、自ら要介護状態となることを予防するため、加齢に伴って生ずる心身の変化を自覚して常に健康の保持増進に努める

 

 

もっと細かくあると思いますが,大まかにはこの4点になると思います.

 

 

・どの介護サービスを活用するかは本人が決めることができる

・現状の生活を維持するために支援する

・残っている機能を重視する

・自ら予防することを心がける

 

特に4つ目が重要です.

 

 

本人の意思で決めることや生活を維持するというのはわかりますが,利用者本人も悪化しないように心がけること

 

 

この利用者の意識が欠けていることが多々あります.

 

 

これらを踏まえて実際の介護保険のあり方を説明していきます.

 

 

 

介護保険のあり方

 

 

自立支援においては,利用者のQOL(生活の質)を上げるために介護保険を使うのではないです!!

 

 

自立した生活を送るために介護保険を使うことを忘れないようにしてください.

 

 

QOLの向上のために,介護保険を使ってしまっては,ヘルパーや介護士は利用者の召使いに成り下がってしまいます.

 

 

目的は『自立の支援』であることを忘れないようにしてください.

 

 

介護保険の利用にあたっては,専門職や行政スタッフが提案はするが,決定権は本人にあります.

 

 

しかし,利用者が自分にあった施設がどこかということはわかりません.

 

 

ですので,ある程度はよく知ったスタッフが提案してあげることが重要になってきます.

 

 

不要なサービスを提案したり,そのまま受け入れることはわがままな利用者が増えていくだけになります.

 

 

この介護保険の目的を見失うことなく,サービスを提供することを意識してください.

 

 

介護現場で働く方へ

 

最後に介護保険業界で働く方へ

 

 

先ほども書いたように

 

 

介護保険の目的『自立の支援』を意識すること

 

 

それぞれの職種が利用者の目的達成のために,何ができるかを常に考えて,サービスを提供すること.

 

 

そして利用者に自立させること.

 

 

これができれば,国からの需要が増え介護業界の3Kから脱却できると思います.

 

 

逆にこれができないと,いつまで経っても介護業界は変わることがないでしょう.

 

 

これからの介護業界がどうなっていくかは,今働いている人たちにかかっています.

 

 

介護の未来を変えるためには,働く人たちの意識改革・利用者の意識改革とやるべきことは多々あります.

 

 

小さなことしかできないと思いますが,できることをやっていけば介護業界は明るくなると思います.

 

 

1人でも多くの元気な高齢者・介護業界に少しでも明るい未来を皆さんの手で作っていきましょう.

 

 

以上今回は介護保険のあり方についてでした.

億男 読書感想

 

今回は億男を読んだ感想についてです.

 

 

億男 (文春文庫)

億男 (文春文庫)

 

 

 

この本は映画化もされており,先日TVでしていたのをきっかけに読んでみました.

 

 

 

僕の気になった内容をピックアップして紹介します.

 

 

この本の内容は,ひょんな事で宝くじが当たった一男が,大金持ちの九十九に相談した結果,お金を持ち逃げされてしまいます.

 

 

そして,九十九の周りにいたお金持ちと話をして,お金について学んでいくことを主題に話が書かれています.

 

 

落語の『芝浜』という演目に沿って内容が描かれているので非常に読みやすいです.

 

 

この本は小説形式でお金の本質について学べるため,お金について学びたい方やお金持ちになりたいという人にはとっておきの内容だと思います.

 

 

以下ネタバレもあるかもしれませんので,読まれるさいは気をつけてください.

 

 

 

お金の本質について

 

もっとも印象的な九十九の言葉で

 

お金持ちになりたいという人はたくさんいるけど,実際にお金について知っている人はほとんどいない.

 

という言葉があります.

 

 

この文を読んで,僕も実感させられました.

 

 

お金のことを全く知らない...

 

 

そして,九十九が辿り着いたお金の本質は

 

”信用”

 

 

人間には自分の意思でコントロールできないものが3つある

 

 

それが,「死ぬこと・恋すること・お金」

 

 

その中でお金は人間が作り出したもの.

 

 

目に見えない信用を具現化したものそれがお金.

 

 

とも言われていました.

 

 

非常にわかりやすいですね.

 

 

小説を通して,物語に入り込みながら,お金の勉強ができる本はおすすめです.

 

 

お金と幸せの関係性

 

九十九と一緒に会社を設立した3人のお金持ちと話をしていくシーンがありました.

 

 

その3人が全員幸せになっているかというと,それぞれの苦悩を感じていました.

 

 

・お金があることで,何気ない幸せを感じれなくなってしまうのではないかという不安

・お金を持った途端に人を信用できなくなってしまう不安

・持っていたお金を失ってしまう不安

 

 

それぞれの価値観をもとに,わかりやすく描かれていました.

 

 

お金を正しく使うことは,それを使うこと以上に難しい.

 

 

僕は大金持ちになったことはありませんが,お金と幸せはイコールではないことを気付かされました.

 

 

幸福の定義にもよると思いますが,幸福とは自分の意思でコントロールできないものにこそ関連があるのではないかと思います.

 

 

 

金言

 

うまくお金を使うことはそれを稼ぐのと同じくらい難しい

 

お金で幸せを買うことはできないが,少なくとも自由を手に入れることはできる

 

学の語源は真似る

 

人生に必要なもの,それは勇気と想像力とほんの少しのお金.

想像力を持ち世界のルールを知る

勇気を持ってそこに踏み込む

それさえあれば,ほんの少しのお金で充分