億男 読書感想
今回は億男を読んだ感想についてです.
この本は映画化もされており,先日TVでしていたのをきっかけに読んでみました.
僕の気になった内容をピックアップして紹介します.
この本の内容は,ひょんな事で宝くじが当たった一男が,大金持ちの九十九に相談した結果,お金を持ち逃げされてしまいます.
そして,九十九の周りにいたお金持ちと話をして,お金について学んでいくことを主題に話が書かれています.
落語の『芝浜』という演目に沿って内容が描かれているので非常に読みやすいです.
この本は小説形式でお金の本質について学べるため,お金について学びたい方やお金持ちになりたいという人にはとっておきの内容だと思います.
以下ネタバレもあるかもしれませんので,読まれるさいは気をつけてください.
お金の本質について
もっとも印象的な九十九の言葉で
という言葉があります.
この文を読んで,僕も実感させられました.
お金のことを全く知らない...
そして,九十九が辿り着いたお金の本質は
”信用”
人間には自分の意思でコントロールできないものが3つある
それが,「死ぬこと・恋すること・お金」
その中でお金は人間が作り出したもの.
目に見えない信用を具現化したものそれがお金.
とも言われていました.
非常にわかりやすいですね.
小説を通して,物語に入り込みながら,お金の勉強ができる本はおすすめです.
お金と幸せの関係性
九十九と一緒に会社を設立した3人のお金持ちと話をしていくシーンがありました.
その3人が全員幸せになっているかというと,それぞれの苦悩を感じていました.
・お金があることで,何気ない幸せを感じれなくなってしまうのではないかという不安
・お金を持った途端に人を信用できなくなってしまう不安
・持っていたお金を失ってしまう不安
それぞれの価値観をもとに,わかりやすく描かれていました.
お金を正しく使うことは,それを使うこと以上に難しい.
僕は大金持ちになったことはありませんが,お金と幸せはイコールではないことを気付かされました.
幸福の定義にもよると思いますが,幸福とは自分の意思でコントロールできないものにこそ関連があるのではないかと思います.
金言
うまくお金を使うことはそれを稼ぐのと同じくらい難しい
お金で幸せを買うことはできないが,少なくとも自由を手に入れることはできる
学の語源は真似る
人生に必要なもの,それは勇気と想像力とほんの少しのお金.
想像力を持ち世界のルールを知る
勇気を持ってそこに踏み込む
それさえあれば,ほんの少しのお金で充分