日本医療の限界
今回は病院の限界についてです。
今日本の病院社会は限界を迎えています。
そのことをご存知でしょうか?
国民皆保険のお陰で我々は何ひとつ気掛かりなく、病院に行けています。
しかし、国民皆保険があるのは世界中でも有数なのです。
しかし、この国民皆保険が成立した時代と異なってきているのに、変化していないために病院には限界に来ているのです。
国民皆保険の歴史
国民皆保険は1922年の戦争時中に、日本の工業社会が大きく進展しました。
工場で働く人たちの健康を守るために日本で設立されました。
その後紆余曲折を経て、1961年に国民皆保険が制定されたのです。
1961年に制定されたものが大きな変化なく現在まで来ているのです。
半世紀以上経っているのに、大きな変化がないのは恐ろしいことです。
当時は人口増加と共に、GDPの大幅な向上がありました。
いわゆる高度経済成長です。
しかし、現在では当時の労働者がお年寄りになり、労働生産者が少なくなっているにもかかわらず、法律も変わらないままなのです。
これにはどう考えても限界がありますよね。
時代の変化と共に変わるはずのものが、変化しないのです。
これでは時代に取り残されていくのは間違い無いですよね。
これを踏まえた上で病院の経営についてです。
病院の維持の限界
病院の売り上げは保険料から支払われますよね。
社会保障費は国の支出の1/3を占めています。
日本のお偉いさんはこの支出をどうにかしようと頭を捻っています。
しかし、医師資格には年間1万人近くが合格しています。
つまり毎年1万人の医者が誕生します。
全員がそうとは限りませんが、医者は独立をして病院を持つことが可能です。
独立した方が上手く行けば、収入が上がるからですね。
しかし、ここで問題が生じますよね。
病院の黒字を伸ばそうとすればするほど、国は赤字になっていきますよね。
つまりは病院が病人を作っていると言っても過言ではない状態が出来上がるのです。
過去に、夕張市で経営破綻が生じ病院が潰れたりしていました。
しかし、病院が潰れた方が病人は減ったとの報告もあります。
(これは一例ですが。)
医師はこの国に必要だと思います。
しかし、余剰な医師が独立をして病院を乱立していることで、国を圧迫しかねません。
ここは本当に難しいところです。
国を思う、ヒトを想うためであれば、医療を提供することも重要だと思います。
しかし、本当に大事なのは予防することなのではないかと思います。
国民皆保険に頼るのでなく、自分の健康は自分で維持すること。
その上でどうしようもない時のみに病院に頼る。
こうすることで本当に良い医療が必要なヒトに提供されると思います。
以上今回は日本医療の限界についてでした。